「人を育てる」ことへの想い

 

コンサルタントになって初めて人事制度策定の依頼を企業から受けてから、色々な本を読んだり、セミナーにも参加したのですが、バブル崩壊直後でもあったため、成果主義による評価を意図する制度ばかりでした。

自分のサラリーマン経験から言って、成果主義の査定目的の評価では社員のやる気が起こらないことは明らかでした。

何かが違う、何がおかしいんだろう、何カ月もそう考え続けました。ノルマ主義ではやる気も起きないし、職場の協力も、お互いの成長もない職場になってしまうのは火を見るよりも明らかな気がしました。

誰が良くできて誰がダメ社員なのか、査定を意図した評価制度は、何がおかしいのか、何が間違っているのか、ほんとに考えました。悩みました。

ある日、ハッと思ったのです。査定評価制度は企業が主語で考えていて、社員が主語になっていない。当たり前のようですが、これは非常に大きなパラダイム変化なのです。

社員を主体に制度設計することの大切さに気付いた次第です。